子供部屋
小二の長女が友達の家に御呼ばれしたのをきっかけに自分の部屋が欲しいと言い出した。
その友達は双子で、自分たちの部屋に二段ベット置いて二人仲良く寝てるらしく、長女も二段ベット上段で寝たいようだった。
二段ベットにあこがれる気持ちはよくわかるけれど、どうせすぐ飽きるし、いずれ邪魔者扱いされるに決まっている、それにメインの寝室には既に彼女用のベットがあり、これ以上物を増やすとさらに家が狭くなるので我慢してもらった。
部屋を作るのはいいけど重たいベットを別部屋へ移動してやっぱり一人では寝れないことになりそうな気がしたので、まずはトライアルで2~3日別部屋に布団を敷いて1人で寝かせてみることにした。
すぐ音を上げるとの勝手な予想を覆し、まったく平気なようで、逆に
- 早く寝なさいと言われなくてすむ
- お父さんのいびきを聞かずにすむ
- 妹たちに気兼ねせず大の字に寝れる
彼女にとってメリットしかないようだった。
どちらかといえば、まだ彼女と一緒に寝たかったけれど、断る理由がなくなったのでいよいよ子供部屋を作ることにした。
妻はノリノリでIKEAのカタログを見ながらクローゼット、勉強机など子供部屋スターターキット的なアイテムを物色開始。僕はまず味気ない白壁にペンキを塗ることを提案した。
早速長女を連れて近所のHOMEPROへ。百色以上あるであろう色見本の中から彼女が指さしたのはきれいな空色、そこにはturquoiseと書かれていた。ペンキにもいろいろ種類があるらしく何の知識もない僕は、匂いがきつくなく、塗ったその日から部屋で寝れるからといって店員が勧めてくれたJOTUN社のmajestic perfect beauty & care 4リットル缶を言われるがままに購入した。
今回は6畳ほどの部屋の天井を除く側面4面を塗ることに。天井、エアコンや扉など塗りたくない箇所にマスキングする作業から始めた。
ここを丁寧にやるときれいに仕上がるとの情報通り、慎重にテープとかごみ袋でカバーしていく。
朝6時からはじめてマスキングが完了した頃にはすでに正午になっていた。
ペンキ塗る前の段取りがこんなに大変だとは思ってなかったけれど、やっとペンキが塗れることにテンションが上がり、昼飯を食べることすら忘れ作業を続行する。
最初はマスキングテープとの境目から刷毛で丁寧に塗っていく。
一通り境目を塗り終えたら長女にバトンタッチすることに。
落書きもしながら、彼女は刷毛で僕はローラーを使って白壁をどんどん空色に変えていく。
マスキングの地味な作業とは違い目に見えて部屋が変わっていくのが楽しいけれど、色むらを無くす為の2度塗りまで終えるにはさらに4時間程かかり、体力も限界に達し、4リットル缶の塗料はちょうど空になった。
10時間以上かかったけど、明るくかわいらしいまったく印象の違う部屋に仕上がり大満足だった。
日本ではマグネット塗料とか黒板塗料が販売されているようで、壁の一部を黒板化して落書きし放題にしてみようと思う。子供部屋づくりもなかなか悪くない。